Speaks vol.212
  <<テニスを語り尽くす4つのキーワード>>

今回はこの4つで、
テニスについて語り尽くせるというワードを抽出してみました。

その4つとは、「聞く」「聴く」「訊く」「効く」です。
早速、ひとつずつ説明していきましょう!

1番目の「聞く」。
まず多くの人は、これができていません。
情報を受信できずにいます。
それは、自分から打つことばかりを、考えてしまうからです。

しかしテニスで自分から打つことができるのは、サービスだけ。
ほかのショットはすべて、
「相手が打ってきたボールがどうなのか?」
「どちらに飛んでくるのか?」などの情報を、
まずはレディポジションで「聞く」ことありきなのです。

この出だしで、つまずかないようにしましょう。

そして2番目の「聴く」。

相手から打たれたショットが、
「どれくらいのスピードなのか?」
「どんな球種で、どれくらい弾んでくるのか?」などを、
より深く「聴く」ようにします。

つまりより詳細な情報を、受信するのです。

ところが繰り返しになりますが、
多くの人は自分がどう打つかの、
いわば「話す」ことばかりを考えていて、
「聞く」「聴く」ができていないから、
上手く対応できずにいます。

これでは情報が入ってきません。

そして3番目の「訊く」。
テニスは、自分の得意なショットを打っていれば、
勝てるというわけではありません。

それよりも相手に、
「あなたのフォアはどうなのか?」
「あなたは低いボールの処理が得意なのか? 苦手なのか?」
「あなたは走らせるとどうなるのか?」など、
相手のプレースタイルを情報として「訊く」ことによって、
駆け引きを優位に進められるようになります。

探りを入れて、相手の得手不得手などを知るわけです。

そして4番目の「効く」。

3番目で「訊いた」結果として、
自分の打つショットが相手に「効く」かどうかを判断します。

効いていなければ、「訊き」直して、
「効く」ショットや球種を、調整していくようにするわけです。

冒頭で述べたとおりこの4つの「聞く」「聴く」「訊く」「効く」によって、
テニスについて語り尽くせます。

あとはいかに「聞く」「聴く」「訊く」「効く」の精度を高めていくかにより、
発揮できるパフォーマンスが左右されるといえるでしょう。

「聞く」「聴く」「訊く」「効く」が奏功するのは、
「対人」であることが前提です。
人とやり取りするオープンスキル系の、
ありとあらゆる分野に応用できます。

次回に続きます!

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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