Speaks vol.226
  <<Let’s play!>>

英訳すると、ピアノを弾くは「Play the piano」
テニスをするは「Play tennis」。

「弾く」「する」が「プレー」なわけですけれども、
英語の「プレー」の語源には、
「遊ぶ」といったニュアンスが含意されています。

ピアノで遊んだり、テニスで遊んだりするという意味。

遊ぶというと幼いころを振り返って、
積み木や人形などのおもちゃに、
没頭した思い出があるかもしれません。

親に「そろそろ、やめなさい」とさえぎられても、
寝食を忘れ夢中になって楽しんだあの感覚です。

お伝えしている「スポーツラーニング」とは、
文字どおり「スポーツから学ぶ」という意味ですが、
その条件のひとつは「真剣に遊ぶ」こと。

真剣に遊ぶ熱量は、半端ではありません。
ここから学びを得るというわけです。

ところでプロスポーツ選手が引退するのは、
なぜでしょうか?

加齢に伴う体力の限界や身体の故障など、
原因はいろいろあるでしょうけれども、
精神的に「遊べなくなる」のが、
大きな理由のひとつではないでしょうか?

プロフェッショナルですから、
稼がなくてはなりません。

そのためには勝たなくてはならないのですけれども、
それがキツくなってくると、
「プレー」ではなく「ワーク」や「ジョブ」になってくる。

すると熱量が下がって、やがて引退に至るのだと思うのです。

一方アマチュアプレーヤーなら、稼ぐ必要はありません。
ですからテニスで遊ぶ熱量は、高いはず。

だけど試合になると「緊張しすぎてツラい」という声が、
よく耳に入ってきます。

皆さんのなかにも、
思い当たる節のある人がいるかもしれませんね。

それはテニスで結果や成績を、
第一に求めすぎるからではないでしょうか?

つまりテニスで「遊ぶ」感覚がなくて、
まるでワークやジョブのような「義務」になっていると、疑われるのです。

JOPの試合に挑戦はするけれど、
なかなか勝てないという人の悩みをうかがいました。

どうやら本人いわく、
自分がミスしたくないものだから、
「相手にミスしてほしい」と考えながら、
プレーしているというのです。

プレーしているとはいうものの、
「真剣に遊んでいる」熱量からは、すっかり冷め切った状態。

真剣に遊ぶとは、対戦相手と競い合うこと。
「あーかな」「こーかな」と試行錯誤し、切磋琢磨するのです。

本人としては同じようにボールを打っているつもりだとしても、
自分の気持ちの持ちようで、
ショットの質はまったく変わってくるのです。

その結果が「なかなか勝てない」という悩みとなって、
現れているに違いありません。

この点に関しては最近よく取り上げている、
「モヤモヤ力」に通じるところがあるでしょう。

「あーかな」「こーかな」と、
正解のない闇のなかでトライしているうちに、
気がついたらいつの間にか時間が経っていたというのが、
不確実な状況に耐える力「ネガティブ・ケイパビリティ」です。
熱量が高いから、時の経つのも忘れてしまう。

まさしく、「人生そのもの」ではないでしょうか?

正解なんて、ない。
そんな闇のなかで一度切りの人生ですから、
「真剣に遊ぶ」のです。

ワークやジョブが、悪いわけではないけれど、
私たちが生きるのは、「義務」ではありません。

「プレー」しましょう!

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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