Speaks vol.210
<<負荷をかけてくれている!>>
前回のスピークスの反響として生徒さんたちから、
「自分も相手のサービスを『外せ!』と願っている」
という声が聞かれました。
一方のタイガー・ウッズは、
対戦相手のパッドを本気で「入れ!」と願う。
この差を埋めるためのアイデアを、
今回はシェアしたいと思います。
「競い合っている相手は『敵』じゃない。
自分を高みに連れて行ってくれる『協力者』だ」と、
思えないかというご提案。
「入れ!」と願うのは、
自分に負荷をかけているわけですね。
いわばコーチと同じです。
コーチはもちろん味方であり、「協力者」。
そしてプレーヤーのレベルを引き上げるために、
負荷をかけるのがコーチの仕事です。
「クソ、鬼コーチめ!」とは思うかもしれないけれど(笑)、
自分を引っ張り上げてくれる可能性を高めるから、
プレーヤーは負荷をこなします。
ところが「敵」と思うと、
どうしてもネガティブモードになってしまう。
だから物事をポジティブに取り組めるよう、
この話は僕自身が努めて実践しています。
「イヤだな」「大変だな」と思うときほど、
自分を高めるために相手が負荷をかけてくれているのだと考えると、
感じ方がガラッと変わるわけです。
相手のサービスを「入れ!」と思えるようになるのですね。
そしてこれはゴルフやテニスといった、
スポーツに限った話ではありません。
人間関係などはその最たるもの。
人である以上どうしても、
「苦手な人」「合わない人」はいます。
その人が実は「協力者」であり、
「苦手な人」や「合わない人」というのは、
上手く人間関係をこなすための対応力を培うために、
負荷をかけてくれているのだと思い込む。
「わざと困らせるように、演じてくれているのだ!」と。
本当は違うのだけど(笑)、
そう思うことによって、
「イヤだ」「嫌い」「ダメ」というネガティブモードに陥らずにすみ、
相手に対する感じ方がガラッと変わったりします。
そしてこちらの感じ方がガラッと変わると、
相手のほうも案外フレンドリーに変わってくれる場合もあるのです。
他人を変えることはできません。
だけど自分が変わるとそれに応じて、
他人も変わる場合があったりします。
そして「敵」を「協力者」だと思えるように、
「物は考えよう」で、
自分が変わることは、いくらだってできるのです。
それによって、テニスも人間関係も上手くいくかもしれません。
ぜひ試してみてください!
解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広
さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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