Speaks vol.164
  <<言語を映像化しよう>>

前回は「音」に着目した、
テニスの上達に関するアドバイスをお伝えしました。

今回は「映像」。
ビジュアライゼーションについての話です。

レッスンでは、
「サービスは、ああして、こうして」と、
打ち方について言語を用い、説明します。

特に大人の場合は、言語で内容を理解し、
脳が納得して取り組むプロセスが必要です。

その上で、言語を映像化、
つまりビジュアライゼーションしてみましょうというご提案。

例えば自分が、
「デュースサイドからスライスサービスを打って、ワイトに逃がす」
といったイメージを、頭の中で映像にして描くのです。

すると、鮮明に描けるほど脳は錯覚するから、
実際に経験した成功体験として受け止めるのです。

打ち方の説明を、
一度聞けばすぐにできたりする、
いわゆる「センスがある」と言われたりする人は、
このビジュアライゼーションの能力に長けていると考えられます。

一方、何度も説明を聞いて、反復練習をするのだけれど、
なかなかできるようにならない人は、
ビジュアライゼーションが苦手。

そういう人は、「サービスは、ああして、こうして」と、
言語を反復しながら練習しているのです。
しかし「ああして、こうして」と頭の中で言語化すると、
時間がかかり、実際のプレーでは遅れてしまいます。

映像化すれば一瞬です。
「スムーズ」とか「自然体」などと表現されるプレーは、
いかに、正確かつ鮮明に映像化できるかによると言えるでしょう。

ビジュアライゼーションに取り組み、
どんどん正確かつ鮮明なイメージを描けるようになると、
4Kテレビみたいな臨場感があって、クリアな映像化ができるようになります。

すると、言語で考えながらプレーするのとは異次元の、
イメージ通りのプレーができるようになるはずです。

とはいえ慣れていない人にとっては、
ビジュアライゼーションは簡単ではありません。

自分も遊びでやったことがありますが、
例えば「『あしたのジョー』を描く」というお題に3人で取り組んでも、
誰一人として、まともに描けた人はいませんでした(笑)。

イメージが鮮明であれば、描けるはず。
ぜひ皆さんも試しに、『あしたのジョー』にトライしてみてください。

次回はビジュアライゼーションについて、
さらに詳しく説明を加えるとともに、
具体例や注意点なども交えて紹介します!

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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