Speaks vol.09 <<もう一人のコーチ>>
皆さんには、日頃、練習会にご参加頂き、我々のコーチングを
受けていただいておりますが、
皆さんにとってのコーチは、実は我々だけではないのです。
(もちろん、他のスクール等のコーチのことを言っているのではありません。)
皆さん自身が、もう一人の重要なコーチなのです。
今回は、「セルフコーチング」についてお話しします。
第三者(我々)のコーチングを受け、その内容を実践していくことも重要ですが、
それだけではなく、自分なりに様々な情報を整理、理解、解釈し、試していくことが、
効果的に上達していくには、非常に重要です。
上達していくには、正しいことをはじめのうちは、意識(注意)し、
繰り返し実践することで、下意識に落とし込んでいくことが求められます。
しかし、いつもいつも誰かが見ていてくれて、「ここがこうなってるよ、
もっとこうして!」と言ってくれるわけではありません。
自分自身で、自分がどういう状態になっているのかをきちんと認識し、
自分自身で矯正していく必要があります。
そうは言っても、自分にもう一つ目があるわけでもないので、
客観的に自分の姿、状態を見ていられるわけでもありません。
そこで、実践してみていただきたいことが、
「大げさにやってみる」ということです。
「自分のフォアハンドは、どうしてもクロスにうまく飛ばないんだよな~」と
嘆いてるあなた。一度真横に向かって打ってみてください!
やってみると、実際にはなかなか思い切って真横に向かって打てないものです。
これまでのご自身の経験、固定観念を一度、勇気をもって振り払い、
「大げさにやってみる」ことです。
そこで、いい感触(成功体験)が得られたならば、それを意識しながら実践し続け、
下意識に落ちるまで繰り返してみましょう。
① まずは、大げさにやってみる(試行錯誤)
② うまくいった経験を獲得する・これまでとの違いを認識する(成功体験の獲得)
③ 意識して実践する(身体感覚の獲得)
④ 反復練習する(下意識に落とす)
このサイクルが、皆さんのテニスをより一層上達させること、間違いなしです。
皆さんもご自身のパフォーマンスを上げるために、自分というもう一人の
コーチも総動員し、忍法「離れ見の術」を身に付けましょう!