Speaks vol.07  <<練習とは?>>

皆さん、試合に向けて、日々練習を重ねられていることと思います。
社会人の皆さんは、なかなか十分な練習時間を確保することが
大変なのではないでしょうか?
そこで少ない時間で効果的な練習を行うために、「練習」とはどんな考え方で
行うのが良いのかを今回はお話ししたいと思います。

まず、練習(プラクティス)は運動(エクササイズ)とは違います。
運動は、単に体を動かす、鍛えるということですが、
練習は、ある目的に向かって必要なことを、頭で考えながら、繰り返し反復することで
習得するものです。
したがって、「上手くなってから、試合に出てみよう」という方が、
結構いらっしゃいますが、「試合に出てみた上で、自分に必要なことは何か」を
自ら感じ、その自分の問題意識にしたがって練習していくことが、
非常に重要です。

「自分で必要性を感じた上で、自律的に、問題意識をもって取り組む」
この姿勢でプレイすることが、本当の「練習」です。

一般のテニススクールでは、初級、中級、上級と、スキルに注目した
クラス分けを行っていますが、
テニスはスキルだけで競い合うものではありません。
トッププロも、スキルだけでは優劣がつかないでしょう。
当スポーツラーニングは、インプット、アウトプット、ゲームという、
スキルのみでははく、それをいかに発揮していくかという点まで
視野に入れた、皆さんが目指す目的別にプログラム設定をしています。
皆さん各人の問題意識にしたがって、そのときの自分に必要と
考えるプログラムをご受講ください。
(決して、インプットが初級ということではありません。)

試合では、フィジカル面、メンタル面両面でのタフさが求められます。
肉体の疲れよりも精神の疲れの方が、敏感にプレイに影響します。
同じ左右に振られるにしても、主導権が自分の側にあり、
自分のプレイスタイルで、常にカウンターを狙っているときの疲れと、
相手に主導権があって振られているときの疲れとでは、雲泥の差です。

フィジカル、メンタル両面を鍛えるのが、「練習」であり、
単にフィジカル強化のエクササイズにならないよう、
常に考えて「練習」取り組むようにしましょう!

「体と頭のコーディネーション」の場が、練習です。