Speaks vol.206
<<準備の大切さ>>
2020北京冬季オリンピックの際、
プロフィギュアスケーターの荒川静香がキャスターを務め、
スキージャンプの小林陵侑選手にインタビューした時の話。
小林が先輩である荒川に、
「現役時代にどういう思いで競技をしていたか」といったたぐいの質問をした時の、
荒川による応答が印象的でした。
冬季オリンピックはウインターゲーム。
ゲームは楽しむもの。
だから楽しむべきだ、というのです。
とはいえステージはオリンピックの大舞台。
楽しめといわれても、普通は緊張してしまいます。
どうすればいいか?
綿密な準備をしてきた人間は楽しめる。
楽しめる人間が結果を残せる、というのです。
荒川も選手時代にコーチから教わったエピソードで、
この考え方によりオリンピックという大舞台も、
楽しめるようになったといいます。
テニスももちろんゲームです。
このエピソードを聞いて思い出されたのは、
かのレジェンド、ピート・サンプラスでした。
サンプラスもよくインタビューで、
「今日の調子はどうだった?」などと記者に尋ねられると、
「My game is 〜」といって、
ゲームを主語にして受け応えしていたものでした。
サーブを打てば入る。
ボレーに出れば決まる。
ストロークも打ち勝つ。
そりゃサンプラスはゲームを、
心から楽しんでいたことでしょう!
だけど楽しめる境地に至るには、
練習やコンディショニングなどの「準備」が、
綿密にあったに違いありません。
このクラスの選手はみんな結果を残しているけれど、
金メダリストやグランドスラムタイトルホルダーは、
「準備ランキング№1」とも、言い換えられるのではないでしょうか。
僕自身経験上、準備不足のまま大会に臨むと、
「もっとネットプレーを磨いておくべきだった」
「サーブの精度を上げておくべきだった」などという思いがよぎり、
知らず知らずのうちに、積極性が落ちることがあったと省みます。
でも万全の準備ができていると、
そういうためらいなど全部吹っ飛ばせて、
心から楽しめたりもする。
皆さんはいかがでしょうか?
テニス以外にも、
社会人ならプレゼンテーション、
学生なら試験など、
緊張する場面は多々あるかと思います。
緊張しないためには、どうすればいいか?
おまじないを唱えるというのもアリかもしれませんが、
それよりももっと確実な方法があります。
「これでもか!」というくらい、「準備」する。
そうすれば楽しめて、結果を残せるはずです。
散々準備してきたのですから、ためらう理由がありません。
「準備」というとありきたりな言葉に聞こえるかもしれませんが、
実践すれば計り知れない効果が、秘められていると思います!
解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広
さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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