Speaks vol.166
  <<自分のプレーを動画で見てみよう!>>

上達するには、自分を客観視することが大切です。
とはいえ、客観的に考えることはできても、
自分を客観視することは困難。
客観的に見ている主観が、入り込むからです。

そこで、文明の利器の登場です。
スマホで手軽に動画を撮影できる時代。
自分がプレーするテニスのシーンを、
動画で見てみた経験のある人も、少なくないでしょう。

その反応には大別すると2種類あって、
ひとつは、「ほぼイメージ通り」というもの。
そしてもうひとつは、「全然イメージと違う!」というものです。

そして、大半が後者。
これが、主観と客観の違いです。

そして後者の反応にも2種類あって、
ひとつは、「二度と自分の動画は見たくない!」というもの。
しかしこれでは、自分の尺度(主観)だけにプレーを限定してしまうから、
変化しにくいのです。

変化できるもうひとつの方はというと、
「動画をチェックして、上達に役立てよう」とするもの。
イメージ通りではない自分のプレーなんて、見たくないかもしれません。
目を背けたくもなる。

ここでの動画を上達に役立てるためのポイントは、
「良い・悪い」の感情で自分のプレーを見るのではなく、
「違い」を発見するよう努めるのです。
言い換えると、これが主観で見るのではなく、客観で見るという姿勢です。

例えば、イメージでは股関節を曲げているつもりなのに、
動画では伸び切っている、とか。
それが「良い・悪い」ではなく、
自分の動画で「間違い探し」をするかのごとく、発見に努めます。

そういう使い方をすれば、動画は立派な教材になる。
もしも自分でチェックしても、違いが分からないというのであれば、
コーチの元へ持ってきてください。
第三者に見てもらえれば、「完璧な客観視」が叶います。

動画をチェックするというと、
自分のパーソナルな部分に切り込まれる感覚を覚えるかもしれません。
少なからず、精神的な痛みも伴うでしょう。

しかし、切り込んでいくからこそ、
そこには自分の尺度だけに囚われない変化があるのです!

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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