Speaks vol.162
<<気づきのメカニズム>>
たったひとつの気づきで、
今まで打てなかったショットが、打てるようになったり、
大げさに言えば、どん底の人生が、好転したりもします。
その気づきは、一体どういう時に起きやすいのでしょうか?
成功した時。
失敗した時。
勝った時。
負けた時。
嬉しい時。
悲しい時。
そういった、要するに、
状況が端と端とに振れた極端な時に、起きやすいのです。
裏を返して言えば、平常、平坦、普通の時には、
気づきは起きにくいということ。
ですから前回の話を踏まえると、
指導者は生徒に何かを気づかせたい場合、
サプライズを仕掛けてどちらかの端に揺さぶりをかけ、
生徒の頭を真っさらにすると効果的です。
さて、気づきのメカニズムを紐解く上でまず心得ておいてほしいのは、
悪い時でも、気づけるということ。
いえむしろ、悪い時ほど、気づけます。
例えば自分にとって理不尽と思えるような状況で物事が進んでいく時、
普通は、怒ったり、悲しんだり、落ち込んだりするかもしれないけれど、
実はそういう時ほど問題意識のアンテナを鋭敏にしておけば、
気づけるチャンスだったりするのです。
テニスの試合で大負けした時、
仕事で大変なミスをやらかした時、
人前で赤っ恥をかいた時、それをきっかけに気づくチャンスです。
あるいは、成功したり、勝ったりした時にも、気づきが起きやすい。
しかしそういう状況では普通は浮かれてしまって、
「良かった~!」で終わらせてしまいがちです。
成功するには成功する、勝つには勝つ、
相応の理由があったはずです。
自分が良かったところを再確認したり、
できなかったところ反省したりすれば、気づきを得やすいはずです。
ところが勝った場合は「良かった~!」と浮かれて、
反省会などせずに済ませてしまいがち(笑)。
気づきは、端と端とで起きやすいですから、
勝った時、成功した時にも問題意識のアンテナを鋭敏にして、
上手く気づけるようにしたいものです。
プロ野球選手・監督として活躍した故・星野仙一氏は、
「勝利からしか学べないことがある」と言いました。
これこそ、勝った時、成功した時こそ気づきが得られる教えといえます。
しかし、勝てずに負けてばかりの人は、
一体どうすればいいでしょうか?
特にスポーツでは、最終的に勝てるのは1人、1チームであり、
負ける人、負けるチームの方が大多数。
その場合は先述した通り、
怒ったり、悲しんだり、落ち込んだりせずに、
負けた時、失敗した時、理不尽な状況の時にこそ起こる気づきを、
問題意識のアンテナを鋭敏にして、キャッチすることです。
そうしていれば、
いずれ「勝利からしか学べないことがある」次元へと近づけます。
誰でも、いきなりは勝てないのですから、こうするより他ありません。
なお、そうやって問題意識のアンテナを鋭敏にしておけば、
実は端と端ではない日常の中でも、
気づきを得られる力が養われてきます。
散々考えても分からない命題がある時に、
お風呂に浸かっていたら急にひらめくようなもの。
浮力と体積の原理を発見したアルキメデスが、まさにそうでした。
皆さんに素晴らしい気づきが訪れるよう、
今回の話を参考にしていただければと思います。
解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広
さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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