Speaks vol.160
  <<「好きか嫌いか」ではなく「有効か無効か」で判断する>>

前回は、原因と結果の法則について概要をお伝えしました。
何かしらの結果には、必ず原因があります。

結果を変えるためには、
結果そのものをどうにかしようとするのではなく、
原因を正しく突き止めて対処する必要があります。

とはいえ、その原因が分かりにくいというのが厄介。
前回の例では、右ヒジを傷めた理由について専門家に見てもらうと、
実は意外にも背中に原因がありました。

この場合、痛みの結果が出ている右ヒジをどうにかしようとするのではなく、
その原因となっている背中を改善するアプローチが有効です。

そんな原因と結果の法則は、身近なテニスにも当てはまります。
例えば、試合になるとストロークが打てなくなるという人がいます。

その人は、打つための技術力が足りないと思い込んでいて、
「あーか」「こーか」と原因を追求するのだけれど、
なかなか改善されません。

実は、テニスの専門家である私から見れば、
打てなくなる原因が「体力不足」なのは明白なのです。

前回も説明しましたが、
本当の原因というのは自分では分かりにくく、
第三者の視点から見れば分かることがよくあるのです。

体力不足が原因である限り、技術的な練習をするよりも、
筋トレやランニングなどのトレーニングをするのが、
結果を変えるためには有効。

本人もそれは薄々分かっているのだけれど、
フィジカルトレーニングは大変でしたくないから、
テクニックに走ってしまうのであり、
こういう例は実際とてもよくあります。

とはいえ、試合で勝つことを望んで結果を変えたければ、
「好きか嫌いか」ではなく、「有効か無効か」で、
原因にアプローチしていかなければなりません。

卑近な別の例を挙げるとテレビで、
貧乏生活を取り上げるバラエティ番組があります。
なぜ、貧乏生活を送る人は、貧乏なのか?

ファイナンシャルプランナーが収支を見れば原因は一目瞭然なのに、
貧乏生活を送る人は、現実から目を逸らし、
その収支を見たがらないというのです。

しかし改善するには、「好きか嫌いか」ではなく、
「有効か無効か」を判断して、原因と向き合わなければなりません。

勇気を振り絞って収支を見れば、貧乏の原因は一目瞭然です。
本当の原因が分かれば、正しい努力の仕方も分かり、
結果も変わってくるはずです。

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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