Speaks vol.159
<<原因と結果と結果の法則>>
久しぶりに、右ヒジを傷めました。
ただ、ネガティブな側面にさいなまれるばかりではなく、
怪我を通じて改めて見直せるポジティブな要素もあったので、
シェアしてみたいと思います。
怪我に限らず、必ず原因があって、結果があります。
その原因が分からないと、治療の方針も定まりません。
一時的に治ったとしても、再発する危険も残るでしょう。
今回の場合は細かく身体をチェックしたところ、
自分でも気づかないうちに、
背中の右側にストレスがかかっていたと分かりました。
つまり、背中の右側が原因であり、
痛みの結果が、そこから離れた箇所の右ヒジに出ていたのです。
この場合、直接的に痛みの出ている右ヒジを治療しても治りません。
このようにある結果の原因が、
意外なところに潜んでいる実例は多々あります。
例えばテニスの練習もそう。
ある結果を得たいと望んで練習しているにも関わらず、そうならないのは、
何か別のところに上手くいかない原因がある可能性が高いと疑われます。
自分が思っているのとは、全く違う感覚や、やり方を試してみると、
意外なところから望む結果が得られたりするものです。
これは、先の怪我の話とは別のように思われるかもしれませんけれども、
負の状態から元に戻るか(怪我の回復)、
元の状態から変化するか(テニスの上達)の違いでしかなく、
同じ原因と結果の法則を示唆しています。
とはいえ、怪我が治らない原因も、
テニスが上達しない原因も、
分かりにくいから厄介です。
先述した通り、今出ている結果の原因は、
意外なところにあったりするからです。
原因を上手く見つけるには、
まず、現状を正しく把握する客観性が大事。
そのためには、第三者の意見を聞くのもオススメです。
私が右ヒジの痛みについて、
病院で診てもらい原因が分かったのと同じように、
皆さんはテニスの上達についてコーチに見てもらうと、
正しく現状を把握でき、原因究明に役立てられると思います。
というのも、本当の原因というのは、
自分の尺度内にあるモノの見方からはなかなか見えず、
「え、そんなことが原因!?」という具合に、
尺度外からのアプローチで発見される場合が多いからです。
確かに、自分の尺度内で生きていると、
安全だし、安心かもしれません。
しかし、安全、安心な状態は、
見方を変えれば変化しにくい環境とも言えます。
変わるのは、不安だし、時として危険を伴うかもしれません。
ですが、それがチャレンジ。
次回はこのテーマをより具体的に掘り下げて、
試合になると上手く打てなくなるテーマなどを提示し、
その原因に対する取り組み方の一例について紹介します。
解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広
さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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