Speaks vol.157
  <<経験値が溜まる人、溜まらない人>>

経験値が、経験すれば経験した分だけ溜まる人と、
経験しても、一向に溜まらない人との違いについて、説明します。

言い換えれば、練習すれば練習した分だけ上達し、
試合でも勝てるようになる人と、
練習しても一向に上達せず、
試合でもなかなか勝てない人の違いは何なのかを、説き明かします。

例えば、春は風の強い日が多いから、
レッスンでは、風上から打つ練習や、
風下から打つ練習などを、皆さんに経験してもらいます。

すると、打ち方はもちろん、ポジションの取り方や、
風によってボールが急に止まったり、伸びてきたりするため、
足の運び方などにも、風上と風下とでは異なる経験を皆さんがします。

つまり、風上バージョンと風下バージョンの2種類を経験するわけですが、
この時に、何も考えずにプレーするのではなく、
「風上だからこうしよう」「風下だからこうしよう」という、
自分の「意思」があるのか、ないのかによって、
経験値が溜まるのか、溜まらないのかが、分かれるのです。

結論から言うと、自分の意思を持ってプレーする人は、
どんどん経験値が溜まります。
次に同じように風上でプレーする時には、
経験値を活かしてより上手くプレーできるようになるというわけです。

一方、自分の意思を持たずにプレーする人は、
一向に経験値が溜まりません。
だから、次に同じように風上でプレーする時も、
未経験に近い状態で、風に翻弄されるのです。

自分の意思を持ってプレーするならば、
今は10球中3球しかコースを狙えないとしても、
経験値が溜まっていくにつれ、
的中数は4球、5球、6球、7球……と、必然的に増えていきます。

しかし、自分の意思を持たずにただ10球打つだけの場合、
3球が狙い通りにいったとしても、それは「たまたま」。
つまり、「まぐれ」です。

経験値が溜まらないから、ずっと失敗し続けながら、
たまたま上手くいく3球を待ち続けているような、
生産性の低い状態が続いてしまいます。

「どうするか」「どうしたいか」「どうすべきでないか」といった、
意思を持ってプレーに臨むようにしてください。

そうすれば、成功体験が血肉になるとともに、
たとえミスしたとしても、それが経験値として蓄積されるから、
やはり練習の生産性は高いレベルが維持されます。

つまり、成功しても、失敗しても、
上達するのが「意思の力」というわけです。
「意志の力」を用いれば、限られた時間内で行なわれるレッスンであっても、
無駄な1球など一切なくなり、すべて経験として活かされるようになります!

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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