Speaks vol.155
  <<トップアスリートが結果を残すマインド>>

平昌オリンピックは、
日本勢が史上最多数となる13のメダルを獲得し、
大いに盛り上がりました。

羽生結弦選手や小平奈緒選手は、
大会前より「絶対に金が取れる!」と期待されて、
その通り結果を出しました。

2人とも実力があるのはもちろんですが、
他の選手もオリンピックの大舞台に向けてピーキングしてきたはずです。
勝つ選手というのは、実力だけではない何かがあるのではないでしょうか。

テニスでいえばツアーを回る選手というのは、
みんな世界的に見ても相当の実力者です。
しかし、相手にプレッシャーをかけられたりすると、
普段なら入るショットが入らなくなったりする。

そんな影響力のかけ合い・受け合いによって、
目に見えない力学が作用していると考えられます。

例えば羽生選手はインタビューで、
次のようなことを語っていました。

「周囲からの応援はポジティブもネガティブも含め、さまざまな重圧として襲ってくる。
それらは上から押しつぶされる物理的な圧力のように感じられるけれど、
後ろから自分を押してくれる力として感じたら、使えるものだ」といった主旨でした。

目には見えない物理的に感じられる圧力を、
いかに自分にとって好影響に換えていけるかが、
実力が伯仲するレベルの勝敗を分ける要素なのかもしれません。

一方では銀メダリストの宇野昌磨選手からも、
ユニークなエピソードが紹介されました。

他の選手は演技の前になると、
ウォーミングアップをしたり、
あるいは自分の内にこもったりするのに対し、
宇野選手はルーティンとして、
同じ滑走グループの全員の練習演技を見るのだそうです。

他の選手がすごく上手く滑るのを見るのが好きだと言って、
観客になるのだとか。

しかし他の選手の演技を見ると、
緊張が増すから避けるというのが一般的な既成概念。

宇野選手にとっては、このルーティンがもしかすると、
物理的に感じられる圧力を自分にとって好影響に換えていく、
彼なりの既成概念突破法なのかもしれません。

もちろん仮説にすぎませんがこうして考察していくと、
トップアスリートが結果を残すマインドを、
垣間見れるのではないでしょうか。

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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