Speaks vol.30  <<戦わずして、勝利はない>>

これは、当たり前でいて案外見過ごされている事実です。
何かに勝利したければ、必ず戦う必要があるということ。
あなたは日々、戦っているでしょうか?

それは、テニスなどのスポーツをはじめ、
仕事、勉強、ダイエット、健康維持、恋愛など、
すべてのことに当てはめられることです。

自分が勝ちたければ、何かを手に入れたければ、
成長したければ、成功したければ、
戦うことは避けられないはずなのです。
それは、何もだれか相手と戦うことだけを、言っているのではありません。
自分自身とファイトすることを含めて、やはり「戦わずして勝利はない」のです。

ここで大事なことは、一見すると矛盾しているようですが、
「勝利そのものを目的として戦うのではない」、ということです。
勝つことを目的にすると、困難に遭遇した瞬間が怖いのです。
例えばテニスで言えば、実力が上の選手を相手にすると、
戦う前から萎えて、気力を失いかねません。

「戦うことそのものが重要」という認識を持つ発想の転換が必要。
精いっぱいファイトして、結果として自己実現がかなう、
つまり勝利すると考えることがポイントだということです。

勝利が目的ではなく、それは「結果」だと捉えないと
その過程で障害や困難にぶつかったときに、必ず萎えてしまいます。

「ファイトすることそのものが重要」
この認識が極めて重要だということを、覚えておいてください。

ファイトすることは、たやすくないです。しんどいです。
初めてのことに挑戦する場合は、なおさらです。
こんなときにスポーツは、疑似体験効果が得られるものとして利用しやすいと言えます。

例えば好きなテニスでファイトして、成功体験を積み重ねる。
好きなことだとしんどくても、かなり持ちこたえられるはずです。
徹夜明けでもテニスに行くという人は、テニス好きにはザラにいますから(笑)。

そこで、ファイトした結果として得られる勝利を経験しておけば、
それはあらゆる分野に、いくらでも応用可能。
「テニスであれだけ頑張ったんだから!」という培った自信も、力になるに違いありません。

でもありていに言えば、
多くの人はどこかで「戦わないでも勝てる」と思っている。
まずは、この矛盾に気づきましょう。
簡単に成功したい、ラクをして上に行きたいと思うけれど、
それは絶対にかなわないのです。
毎日ちゃんと戦っている人だけが、上に行ける。
世の成功者でラクをしているように見える人も、戦ってきた過去があるし、
今も戦い続けているはずなのです。

例外はあり得ません。
さぁ、あなたも今すぐに、戦い始めませんか!

【記事構成】テニスライター・吉田正広