Speaks vol.240
  <<皆さんの門出が、幸せでありますように!>>

スピークスは今回をもちまして、最終回となりました。

連載第240回目を迎えます。

文章を通じてオンコートのレッスンのみならず、
実技のプレーだけでは伝え切れない「スポーツからの学び」を、
できるだけ多くの人たちへシェアしたい思いで、
情報発信を続けてきました。

テーマは「2軸」や「視野の使い方」といった、
プレーに直結するテニス上達のヒントから、
「プロセスの重要性」「ビビりは悪くない」
不確実な状況に耐えるモヤモヤ力の「ネガティブ・ケイパビリティ」
「対戦相手は自分を高めてくれる協力者」といった、
ビジネスや人間関係、勉強などにも応用できそうなテーマまで、
幅広く扱ってきたつもりです。

何かひとつでも皆さんの記憶に残って、
今後の人生に役立てていただけたなら、
長年続けてきてこれ以上の幸せはありません。

そう言いながら僕自身が情報を発信するにあたって、
そしてスピークスの編集に携わってきたスタッフにおきましても、
「あーかな」「こーかな」と打ち合わせしながらアイデアをひねり出す「プロセス」そのものが、
自分たちにとって「学び」であったと顧みます。

そういえば若いころに負った左足の「開放骨折」についても、
振り返った回がありましたね。

大晦日の夜にランニングをしていたら、
無灯火の原付バイクに背後から突っ込まれました。

砕けた骨は皮膚を突き破って露出し、
足首より下はアキレス腱とすねの皮だけで、
かろうじてつながっていた受け入れがたい現実。

皮膚の移植から始まりかれこれ4回目の手術を迎えて、
これで再生しそうな反応がなければ生涯にわたり、
骨が2つに分かれたままになる瀬戸際に立たされました。

それでも「自分は治る」と思っていたからこそ、
体が反応してくれて、骨はつながったと、今も信じています。

「もうだめだ」「終わりだ」などと思っていたら、
皆さんの前でテニスに励む今の自分は、
いなかったに違いありません。

人生は本当にいろいろで、
どうなるか分かりませんね!

2025年春。

これを読んでくださっている皆さんは今、
何をしていて、どんな境遇でしょうか?

勝利も敗北も、成功も挫折も、喜びも悲しみも、
人生そのものが「かけがえのないプロセス」。

一つひとつの経験が、その人に用意された課題であり、
必然なのかもしれません。

長年にわたりスピークスをご愛顧いただき、
本当にありがとうございました。

終わりがあれば、また何かが始まる。

皆さんの門出がどうぞ、幸せでありますように!

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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