Speaks vol.201
<<目標を持って生きる>>
前回は、大谷翔平選手が用いる目標を達成するためのツールとして、
「9マスシート」(別名「マンダラチャート」)について紹介しました。
ある目標を9マスの真ん中に置いて、
それを達成するための8つの課題で周りを囲む構造。
そしてその各8つの1つひとつについても、
同じようにそれぞれを達成していくための8つの課題で囲み、
放射線状にやるべき取り組みを、明確化・細分化していきます。
なかには「運」を手に入れる課題に関連した、
「ゴミ拾い」という項目も含まれていましたね。
これを大谷が、花巻東の高校時代からやっていたと知り、
おそらく多くの人が、興味を持ったり、感心したり、
あるいは驚いたりしたのではないでしょうか。
その一方で私たち一般人は、
そもそも達成したい目標を、
何か持って生きているでしょうか?
目標そのものが「ない」のだとしたら、
成し遂げられる結果など、得られるはずがありません。
今、どんな目標を持っているかと、
自分に問うてみてください。
大谷が掲げている目標を、振り返ります。
時系列でキャリアプランが構築されています。
18歳 MLBチームに入団
19歳 英語をマスター、3Aに昇格
20歳 メジャーに昇格、15億円稼ぐ
21歳 先発ローテーション、16勝
22歳 サイ・ヤング賞獲得
23歳 WBC日本代表入り
24歳 ノーヒッター達成、25勝
25歳 世界最速175キロを投げる
26歳 ワールドシリーズ優勝、結婚
27歳 WBC日本代表入り&MVP
28歳 長男誕生
29歳 2度目のノーヒッター達成
30歳 日本投手で最多勝
31歳 長女誕生
32歳 2度目のワールドシリーズ優勝
33歳 次男誕生
34歳 3度目のワールドシリーズ優勝
35歳 WBC日本代表入り
36歳 奪三振記録を樹立
37歳 長男が野球を始める
38歳 成績が下降、引退を考え始める
39歳 翌シーズンでの引退を決断
40歳 最後の登板でノーヒッター達成
41歳 日本に帰国
42歳 アメリカの野球システムを日本で紹介
リストには、「175キロを投げる」という超難題や、
子どもを授かる年齢、引退の時期まで、詳細に組み込まれています。
もちろん人間ですから、
掲げた目標を達成できないときもあるでしょう。
ケガやスランプにも見舞われるかもしれません。
しかしそんな時こそ、
前回取り上げた「人間力」の問われるところ。
それが備わっていれば達成できなかったとしても、
単なる「ダメだった」では終わりません。
「人間力」があるからこそ、
目標が叶わなかったら軌道修正し、
また努力も継続して、
いずれ達成できる確率を高めるのです。
さて、改めて問います。
皆さんは今、何か目標を持って、
生きているでしょうか?
たとえばダイエットであれば、
「痩せたい」は目標ではなく、願望です。
目標とするためには、
「いつまでに、何キログラムになる」などと、
具体的でなければなりません。
そしてそのための8つの課題としてたとえば、
「食事」「運動」「メンタル」「生活習慣」「サプリメント」「体重測定」
などが自ずと掲げられるでしょう。
もし今、目標が「ない」という人であれば、
昔から「一年の計は元旦にあり」と言われるとおり、
年が改まるこのタイミングの2022年、
何か目標を立ててみてはいかがでしょうか?
テニスの上達、資格取得、禁酒禁煙、親孝行など、
目標を持つと、生き方がエネルギッシュになります。
そしてそれを、チャートに落とし込み、具体化、数値化する。
自ずとやるべきことが、見えてくるはずです。
目標を掲げた皆さんにとって、
それが達成される素晴らしい2022年になることを、
心より祈っています!
解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広
さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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