Speaks vol.94  <<逆算のススメ>>

年も改まり、読者の皆さんも心機一転、
「今年はやるぞ!」という気持ちでいるのではないでしょうか?

だけど、何をやるか?
というのも、新年だからやる気だけはあるけれど、
何をやるかが決まっていないと、
その強い気持ちも、春くらいになればみんな忘れてしまいます(笑)

やる気はあっても、いつ、何をやるかの具体的な行動が見えてこなければ、
やはり今年の大みそかも、
「何となく1年が過ぎたなぁ」で終わってしまうのは目に見えているでしょう。

2013年の大みそかこそ、
「今年はこれをやった!」と胸を張って言える自分になりませんか?

そのために提案したいのが、「逆算のススメ」。
目標を設定してそれを達成するためには、
いつまでに何が必要かを考えれば、
おのずとやるべきことは見えてきます。

例えば「今年は6月までに、苦手なネットプレーを克服する!」を
目標にしたとしましよう。
6月には、ネットプレーがうまい自分になっていると想定。

そのためには、安定しないバックボレーが打てるようになるために、
重点的に練習する必要がある。
フォアボレーの決定力も上がるように、
必要な課題にいつまでに取り組まなければならないかが見えてきますよね。
普段はほとんど練習しないスマッシュにも着手しようという計画が、
テニスを練習する予定日に落とし込まれていくはずです。

ただ単に「テニスを頑張ってうまくなる!」だけでは、
その目標は曖昧すぎてほとんど実現しません。
何をいつまでにやればいいのかが、
まったく見えてこないからです。

旅行でも、「いつかハワイに行きたい」といっていては、
そのいつかは、永遠に来ない。
「今年の8月にハワイに行く」と具体的に定めるからこそ、
旅費のやりくりや日程の調整といった
現実に向けた具体的な行動が、はじめて出てくるわけです。

今年の大みそかは、「目標を達成できた!」といえる2013年にしましょう。
そのためには今すぐ、目標を立てて、
実現のために計画を逆算してスケジューリングすることをお勧めします。

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広