Speaks vol.235
<<人生がプロセスそのもの>>
前回、前々回のスピークスでは、
結果ではなくプロセスの重要性について、
改めて振り返りました。
結果はどうなるかあずかり知らないところであり、
私たちがやれることといえば、
「人事を尽くして天命を待つ」プロセスに、
できる限りの力を注ぐことだけ。
しかしこう言うとたとえば、
「やはり受験は合格しないと意味がない」などと、
結果至上主義を重んじたい声も、
ここかしこから聞こえてきます。
その気持ちもよく分かります。
とはいえ偏差値50の人が、
偏差値70の志望校に合格する結果を出すのは、
やっぱり難しいでしょう。
合格したければ偏差値70の学力を育むプロセスが必要。
あるいは模擬試験などを通じて難しいと客観的に判断されたなら、
志望校を改めて選び直したり、
いくつかの学校を併願したりする取り組みもまた、
プロセスそのものと言えます。
今は自分には届かない高い目標を立てたとしても、
しかるべきプロセスを踏まえれば可能性はある。
あくまでもその結果として、
合格という判定が下されるかもしれません。
一方、今回お伝えしたいのはどちらかといえば下記で、
受験で失敗したとしても、
ドライに言ってしまえば「それはそれ」です。
たとえ金メダルを目指していたオリンピアンでも、
1回戦で負けることもあるけれど、「それはそれ」。
現実を受け入れてまた目標を立て直し、
改めて挑戦していくプロセスを歩み直す道しかありません。
負けた結果や失敗した過去は、
どうしたって変えられはしないのですから。
若いころはややもすれば、
「どうしても勝ちたい!」という気持ちがとても強いと思うのですが、
年齢と経験を重ねると、
負けたとしても「それはそれ」でやり直し続けるのが、
人生なのだとも思えてきます。
「勝たなければ意味がない!」
こう主張する結果至上主義の気持ちも分かるけれど、
それだけではない「多様性」が、
今は求められる時代ではないでしょうか。
負けた結果や失敗した過去は、変えられない。
その人を責めても、何の意味もない。
「それはそれ」として、
たとえ受からなかったとはいえ、
志望校の合格目指して毎日やってきた勉強も、
1回戦負けだったとしても、
4年間励んできたトレーニングも、
経験そのものは今後の人生において、
決して無駄ではないはずです。
さて、やり直すにあたってはどうすれば、
新たなプロセスへの第一歩を踏み出せるでしょうか?
前回ご紹介した自他を元気づける「応援力」を高めるのです。
「結果は伴わなかったけれども、努力してきたじゃないか」と、
自分に声をかけてあげるのでしたね。
「やるだけのことは頑張って、一生懸命やってきたじゃないか」と、
他者のプロセスを肯定します。
必ずしも望む結果ばかりが得られるとは限らないのが人生だけど、
目標を立ててやり直すプロセスもまた、人生そのもの。
僕もテニスコーチとして、
上手くいったりいかなかったりのプロセスを歩んでいる最中です。
テニスを通じて皆さんが歩む人生のプロセスを、
これからも全力で応援し続けたいと思います!
解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広
さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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