Speaks東京都マンスリーベテランテニストーナメント3月大会優勝号外
<<威力=質量×加速度>>
東京都マンスリーベテランテニストーナメント3月大会に出場し、
優勝することができました。
今回は、そこで得られた経験値を号外としてお届けします。
ショットの威力は、ラケットの質量×スイングの加速度によって決まります。
レッスンで練習している2軸理論は、これをスムーズにするための手法です。
2軸理論により体幹を使えるようになると、
ラケットワークがスムーズになるから、
加速度が上がり、ボールの威力が増します。
この法則に例外はありません。
むしろ、法則性に沿わない例外的なテクニックに話が及ぶと、
それは机上の空論になります。
試合では、その理論と実践が見事に合致し、
結果が明るみになりました。
昨年も優勝しましたが、今年はスコアの上でも圧勝。
準決勝は、過去にファイナルセットまでもつれたプレーヤーが相手でしたが、
今回与えたのは1ゲームのみ。
決勝も1ゲーム落としただけです。
なぜ、このような圧倒的な結果が出たのかを紐解くと、
威力=質量×加速度の法則にのっとり、思い通りのショットが打てたから。
地球上に生きている以上、何ぴとたりとも物理の法則にのっとらないと、
効率が悪く、パフォーマンスを上げる願いは叶わないのです。
テニスはサーブ以外、相手から飛んでくるボールを打ち返す競技です。
ところが相手のボールに対して自分が思っている通りの、
威力、スピード、飛びが得られないと、
ラリーを重ねるうちに1拍ずつ遅れて受け身になる。
しかし2軸理論に磨きがかかると、このような対応の遅れがないから、
自分の思い通りにゲーム展開を掌握できるようになるというわけです。
ギアのセッティングとしては、今回はラケットを従来機よりも軽くしましたが、
そのぶん加速度を上げて、安定したショットが試合を通じて得られました。
その加速度を上げる具体的なメソッドが、2軸理論というわけです。
これは何も、私にだけ起こる例外的な結果ではありません。
レッスンを通じて2軸理論に磨きがかかれば、
皆さんだって各々の戦うステージに合わせて同様のパフォーマンスを得ることが可能。
ぜひ、活用していただければと思います!
解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広