Speaks vol.145
  <<まずはちゃんと聞こう>>

ラリーというのは、言うまでもなく1人ではできません。
相手と呼応し合う、言ってみれば会話のようなものです。

会話であるとするならば、
相手の話(情報)をまずはちゃんと聞かないと、
まともな受け応えができないのは当然でしょう。

相手が天気の話をしているのに、
自分は食事の話をしていては、噛み合うはずがありません。

しかしことテニスにおいては、
自分が何を話すかばかりを一方的に押しつけようとしがちです。
つまり、自分がどんなボールを打つか、どんな打ち方をするかばかり考えていて、
相手のボール情報についてはおかまいなし。

相手の話をまるで聞かずに、
自分の話ばかりしようとするイヤな奴になってしまうのです(笑)。

情報をやり取りするという観点で考えると、テニスもコミュニケーションです。
コミュニケーション能力とは、決してペチャクチャしゃべりまくることではなく、
相手の情報を引き出し、その場で適切に対応する力と言えます。

自分がどういうボールを打つか、どういう打ち方をするかばかり考えている人は、
人の話を聞いているふりをして、
頭の中では次に自分が何をしゃべろうかと考えているのと同じです。

もちろん、ボールのやり取りと、言葉のやり取りとでは、スキルの違いはあるにせよ、
面白いと思うのは、人の話を聞かずに自分の話ばかりする人に限って、
フレームショットが多い傾向(笑)。

自分がどんなボールを打つか、どんな打ち方をするかを考える以前に、
まずは相手のボール情報をちゃんと受け取りましょう。
そうすれば、最もふさわしいボール、打ち方が、選ばれるようになるはずです。

次回は、このコミュニケーションについての考え方を踏まえた上で、
試合で取りこぼしが少なくなる具体的な取り組みについて紹介します。

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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