Speaks vol.149
  <<上手く主張するには?>>

前回は、相手の話を聞くことと、
自分から主張することのバランスについて考察しました。

前者はディフェンス力、
後者はオフェンス力とも、
言い換えられるかもしれません。

ベースとして大事なのは、
相手の情報を聞き入れられるディフェンス力。
守れる力です。

例えばボクシングのプロテストでは、
4ラウンドをこなせることが登竜門。
そのうえで鋭いパンチが必要かというと、そうではありません。

基本的なフットワークができて、ワンツーが打てて、
なおかつ相手のパンチから身を守れるディフェンス力が問われるそうです。

命懸けのスポーツですから、
4ラウンドを守り切れる力(ディフェンス力)がないと、
どんなにいいパンチ(オフェンス力)を持っていたとしても、
プロとしてやっていけないと見なされます。

とはいえ、守る一方では当然勝てません。
守れたうえで、攻撃できる自分からの「主張」が必要になります。

では、どうすれば主張できるようになるのか?
ズバリ、「自分を知る」ことがポイントです。

自分の強みを理解したうえで、
それを使った主張をするのです。

この認識が間違っていると、上手い主張はできません。
たとえば、自分ではサービスが武器だと思っているけれど、
客観的に見るとそれほどでもないという場合、
主張がずれていて、相手に攻め入る隙を与えてしまいます。

客観的に見て、ボレーでたくさんポイントを取れているなら、
そちらを使って主張すべき。
自分の強みを使って主張すれば、主導権を掌握しやすくなるはずです。

自分の強みを知って主張するというのは、
何もテニスだけに限った話ではありません。

たとえば僕はスポーツを通じて、世の中について語りますが、
門外漢の芸術の観点から語れば、主張は簡単に覆されるでしょう。
音楽家は音楽を通じて、漁師は漁を通じて、
主婦は家事や子育てを通じて、世の中を語ると強いのです。

主張するには、世の中のいろんなことを知っておかなければ、できないでしょうか?
それも必要ですが、その前にまず、「自分」を知っておくことが大切です。

ご自身の強みは何でしょう?
客観的な観点からそれが分かると、
上手い具合に「主張」できるようになるはずです。

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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