Speaks vol.147
  <<上手に聞ければ、上手に打てる>>

前回は、ラリーは相手と情報をやり取りする会話のようなものであり、
コミュニケーションスキルを上げれば、
取りこぼしが少なくなるという話をしました。

そういう意味では、会話のできる状況であれば、比較的簡単なのです。
相手が与えてくれる情報に、応じていればいいからです。
つまり、聞ければ応じることができるというやり取りです。

英会話学習についても同様で、
先にリスニングができるようになるプロセスを経て、
しゃべれるようになると言います。

しかし、

あるいはビデオカメラの前で話をするとなると、これは相当に難しい。
私も動画レッスンの収録に臨む機会がたびたびありますが、
ビデオカメラを前にすると、言葉に詰まるケースが多々あります(笑)。

相手からは何の情報も得られない状況のなかで、
自分から何かを発信しなければならないからです。

テニスにおいては、「サーブ」がこれに該当します。
実際、サーブはあらゆるショットの中で技術的にいちばん難しいと言われますが、
これはスピーチやビデオカメラの前で、1人でしゃべるという状況と、
オーバーラップするからでしょう。

プロとアマの最大の違いはサーブであるとも言われ、
スキルの習熟度もほかのショットに比べて最も差がつきます。

だからといって別に「サーブは難しいから諦めなさい」と、
言いたいわけではありません(笑)。

むしろサーブに比べてストロークやボレーは、
相手とコミュニケーションできさえすれば比較的簡単だから、
「まずはちゃんと聞きましょう」と提案したいのです。

特にテニスの場合は、
前回お伝えした通りポイントの8割はお互いのミスによります。
ですから、自分から積極的に仕かけなくても、
「聞ける」ようになれば勝ちやすくなるというのが経験上、
実感されることです。

レッスンでは、話し方(打ち方)を練習しますが、
まずはコーチの話を聞いてください。
上手に聞けるようになればなるほど、
上手に打てるようになります。

解説/スポーツラーニング・黒岩高徳
構成/テニスライター・吉田正広

さあ、このSpeaksを読んだらさっそく練習しましょう!!レッスンへGO!!
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